心の束縛と解放(第2回コンテンツ)HIDEKAZU HAYASAKA


コンテンツ・テーマについて

第2回のコンテンツ・テーマは「救済」であります。

テーマを決めるにあたって玉田先生から「皆さんを救済してください」というお話をいただきましたので(笑)今回は「救済」ということについて考えてみたいと思うのであります。

救済という言葉の意味を調べてみると「好ましくない状態を脱して望ましい状態に達すること」と書いてあるのであります。

 脱するということは、何かに束縛された状態、ハマって動けない状態から脱け出す、解放されるということであります。 

何から解放されるかというと心の束縛から解放されるということであります。

私自身のことを考えてみましても、思うような結果が出ずに悩んだり、精神的に窮屈なときというのは、一つの治療法、一つの理論、一つのミカタに執着して心が束縛されているときであります。

参加者の皆様にいただいたアンケートに「思考が広がればと思って参加しました」「患者さんのリアクションによって自信を無くしてしまう」「痛みの破局化への対応を聞きたい」というのがありました。

そこで、第2回のセミナーでは、痛みに対する視野を広げるための「思考の解放」、絶対的自信を得るための「自己の解放」、慢性化、破局化を脱するための「心の解放」というものをお伝えしたいと思うのであります。

「Mr.Xの自信論」について

どのような仕事においても信頼関係を構築するということは最も重要な問題であります。 

しぐさや呼吸、言葉使いや声のトーンを合わせるといった信頼関係を得るための技術的な方法もあるのでありますが、その前提として「自信」というものがなければ信頼関係を築くことは難しいのであります。

患者さんが「こういう症状でも治りますか?」「ゴットハンドや名医でも治りませんでした..」というのは、ある意味、治療家の自信、反応を試しているのであります。 

患者さんは自信が感じられなければ「大丈夫かな?」と不安になるのであり、自信が感じられれば、安心や希望、信頼感というものが芽生えるのであります。 

同じことをやっても自信の有無によって効果が変わるというのは治療家であれば誰もが経験していることであります。

どんなにスキル(知識・技術・経験)がある人でも心の奥底から「大丈夫」と言い切れるだけの自信がなければスキルを活かしきることはできないのであります。

「Mr.Xの自信論」とは、迷いやスランプ、自信を消失した状態から脱し、心の奥底から「大丈夫」と言い切れるだけの絶対的自信を得るためのものであり、それを「自己の解放」という視点から解き明かしていきたいと思うのであります。


痛みのミカタ

ジャンルを超えて痛みの本質を追求する 「痛みの哲学セミナー」